幕間劇「ヘイトちゃんとアルカイザー」

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第138話『ロリコンもショタコンも全員ぶっ潰す!!』

子供「ねー、おかあさーん。赤ちゃんはどこからやって来るの?」
母「はっ?」
どうもこんにちは、母(37)です。
起きて早々クソガキがこんな事をぬかしてきやがり、少々ご機嫌斜めな母(37)です。
今このガキがぬかしたこの質問は、世の母親に必ず一度は襲い掛かってくる、いわば母親の試練みたいなものですよね。
この質問に対して、母親は本当の事は絶対に言ってはなりません。
適当な事を言ってなんとか誤魔化さなければいけないのです。
それはまさに自然界の暗黙のルールであり、鉄の掟。この掟に、毎日どこかで母親が苦しんでいるわけなのです。
そしていまこの質問をふっかけられた私も、
このガキを適当に誤魔化さなければいけないわけですが、この誤魔化し方が以外にむずかしい。
いまのガキは捻くれてますからね。サンタとかミッキーとかなんかめっちゃ信じてないし、
普通子供は子供騙しな事柄には黙って騙されるのが普通でございますが、昨今の子供は騙されてくれません。
無論この試練に対する母親の常套句である『コウノトリ説』も、このガキが信じてくれるはずもありません。
そこで、私はまさに今でも通じるような誤魔化し方を、母親人生8年と七ヶ月、暇があれば考えていました。
答えは出ました。今こそそれを試すときです。
子供「ねーねー、赤ちゃんってどっからくンのー。俺はどうやって生まれたのー」
母「子供はね、ママが生むのよ。子供が欲しくなったら、パパがママに言うの。「生まないか」って。
  そしたら、ママは子供を生むのよ。こう、ブリュッて。ケツから。
  あなたはね、あたしのケツから生まれたのよ。こう、ブリュッて。ケツから。」
子供「・・・・・・」
子供が固まってしまいました。反論できぬは信じた証拠。やった、大成功です。
というか、今あたしは世界を変えちゃいました。新たな歴史を生み出してしまいました。
あれですね。今すぐ本を出版したいです。世の悩める奥様達の必須バイブルになるような。
よし、早速執筆にかかりましょう。ああ、私って何て罪な女・・・

『ぐわっきぇっきぇっきぇっ!!おいしそうな子供をみつけたぜー!!』

母「!!」
子供「!!」
突然笑いにくそうな笑い声が聞こえたと思うと、玄関のドアの近くにいつの間にか怪獣が立っていました!!
あれは・・・たしか図鑑で見た!『ロリコンショタコン怪人、オルロワージュ!!』
子供「う、うわーっ、怪獣だーっ」
悲鳴を上げる我が子!ああ、まさかこんな平日のまっ昼間から怪獣がやって来るなんて思いもよりませんでしたわ!
オルロワージュ『た〜べ〜て〜や〜る〜!!』
子供「ぎょえー た、たすけてー」
ああ、我が子が!我が子がオルロワージュに捕まっちゃった!!
あまりの恐怖にわたくし、腰が抜けて立てません。
オルワージュ『ジュルル、このツルンツルンのお肌・・・ぷりんぷりんなほっぺた・・・クリンクリンなおめめ・・・
       た、たまらねえ、かわいいクソガキフウウゥゥゥゥゥーーーーーー!!!!!』
子供「た、たすけてー おかあさーん」
やっば!助け求められちゃった!
正直カンベンしていただきたいです。あたしにはそんな度胸も力もありませんし・・・愛?ハッ
子供「きゃーーー 怖いよーーーー 誰か助けてーーー」
オルワージュ『グツェツェツェツェッ!!』
ああ、今まさにオルロワージュがズボンを脱ごうとしています。もう止める事はできません。
ああ、我が子よ・・・アナルにお目覚めなさい・・・
・・・次の瞬間です!

「『「なんだ! このおんがくは!」』」

なんでしょうか、まるで誰かに言わされたかのようにその場にいる三人全員が同じ言葉を発しちゃいました!
どこからか熱ーいアニメソングが、家中に響き渡ってきたのです!
あ・・・!!もしかして、これはあの・・・・・・!!

『皆の衆!!!!私が来たからには、もう安心だ!!!』

突然声がしました!!ああ、裏口の玄関に見知らぬ男が立っています!!
赤いマスク、羽をあしらった耳飾り、蒼のマント、そして黄金聖闘士の証である黄金聖衣をその身にまとう男・・・

!!!あ、あれは・・・もしや、ヒーロー、ア ル カ イ ザ ー !!??

子供「あっ、アルカイザーだー やったー、助けに来てくれたんだね」
オルロワージュ『ぬぬぅ、アルカイザーめ、ここで会ったが100年目!八つ裂きにしてくるわー!』
ああ、オルロワージュがアルカイザーに襲い掛かる!!逃げて、アルカイザー!!
アルカイザー『ロリコンショタコン怪人オルロワージュ!
       己の性欲を満たすためだけに罪のない子供を誘拐したその罪は万死に値する!
       死ね!アル・ブラスター!!』
オルワージュ『ぎょえぇぇぇぇ!!!』
アルカイザーの出した光の弾丸がオルロワージュを貫いた!やった、大ダメージ!!っつか死ねって言っちゃったよ!
アルカイザー『貴様のような怪人のせいで、何人の人間が苦しんだか分かっているのか!?
       謝れ!子供達に・・・子供達の母親父親に・・・
       そして何よりも、肩身狭くなっちゃった世のロリコンショタコンに!!』
ス、スゲーー!!口上も完璧!!っつか一番重要なのはロリコンショタコン達なんだ!
アルカイザー『さぁ・・ゆくぞ!サントアリオにて50年の月日を費やして編み出した究極奥義!!
       真・アル・フェニックスーーーーー!!!!』
オルロワージュ『ぐじゃらぎゃばらびぃーーーー!!!!!』
アルカイザーの最終奥義キターーー!!!!WOO-HOO!!
オルロワージュ『ば、ばかな・・・アルカイザー・・・・強すぎる・・・!
        ・・・だが・・・忘れるな!我らブラッククロスはこんなものではない・・・
        シュウザー様率いるブラッククロス四天王が立ち上がる・・・ヒッヒ・・・殺されちまいな・・・』
アルカイザー『早く死ねや!奥義、ペガサス彗星拳!!』オルロワージュ『ぎょえええーーーー!!!!』
ドッカーン!!
爆発するオルロワージュ!!その爆音はまさに正義の勝利を確定付けるファンファーレ!!悪は正義には絶対勝てないのだ!
子供「ママー、怖かったよー」
母「ありがとうね、あなたのおかげでアルカイザーを見れたわ
  ・・・アルカイザーさん、ありがとうございます」
アルカイザー『礼には及ばない。これが私の仕事であり、何よりも私の生き甲斐だから・・・
       では、さらばだ。平和に暮らせよ』
母「・・・アルカイザーさん!またいつか・・・またいつか会えますか!?」

アルカイザー『この世が混沌に包まれている限り・・・君達が正義と希望を忘れぬ限り・・・
       私はいつでも君達の前に現れる。さらばだ』

アルカイザーは、それだけ言うと帰っていきました・・・
・・・・・アルカイザー・・・さよなら・・・・・・

第138話『ロリコンもショタコンも全員ぶっ潰す!!』 完



足の踏み場も無いほどに様々なものが散乱し、混沌と不潔感を醸し出すその一室。
その部屋の中心にポツリと置かれた液晶テレビにかぶりつく、一人の女の子がいました。
正座をかきながら、顔だけテレビの方に突き出し、目を大にしてテレビの中の人間の動きを追うその女の子。
女の子は不意にテレビから目を離すと、伸びをしながら叫びました。
「あ〜〜〜〜っ、面白かった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜☆♪!!@■!%!&{;・q!!!」
屈託のない笑顔を浮かべ、手加減の無い、若干狂気も感じさせるその声を上げた女の子とは・・・

アディリスちゃん!

・・・ではなく・・・

「今日も元気にへ〜〜イトちゅぁああ〜〜〜〜ん>+{!@!!朝のアルカイザー見て今日も元気元気ィ!U!
 イ〜ッヒャヒャヒャヒャ!!!&%+P;@;+*:!!」

なんと、ヘイトちゃんでした!
ミニオン三姉妹のアヒャ要員ヘイトちゃんは、
マルディアス学園の人々の朝のヒーロー、アルカイザーの大ファンでもあったのです。
毎週火曜日の朝10時に放映する『戦え、アルカイザー』の視聴はもちろん、毎回録画も欠かしておりません。
世界各地で定期的に行われる『アルカイザーサイン会』
(もちろんアルカイザーは実在せず、そのアルカイザーとはただのかぶり物なのですが)にも、
どんな遠い所でも必ず行っているほどの狂的追っかけぶりなのです。
以前、メルビルの騒乱でアルカイザーが現れ民衆を救ったというニュースを聞いた時、
なぜあの時ワイルちゃんと共にメルビルへ行かなかったのだろうかかと
激しく後悔しひどく落胆したのは言うまでも無いでしょう。
しかしそれと共に、ヘイトちゃんの
「誰に何といわれようとアルカイザーは実在する!!」という考えが確定付けられもしました。
それ以来ヘイトちゃんは、一人でいる時は一日中テレビを付けっ放しにし、
有線放送ができるテレビに買い換えたりもしちゃったのです。
(そのテレビを買うための資金は、主に身内の盗撮写真をばら撒いて手に入れたものなのですが。)

ヘイトちゃんはひとしきり叫んだ後一度ため息をつくと、傍らに転がっている一枚の新聞を手に取りました。
『マルディアス学園新報』。一面大見出しで『正義のヒーロー、アルカイザーは実在した!!』と書いてあります。
ヘイトちゃん「実在してたのは大昔から分かりきってた事だろボケ何を寝ぼけた事を言ってんだカス」
ヘイトちゃんはそう静かに呟くと、新聞をぱさりとおきました。
この新聞がヘイトちゃんの元に届いて以来、この一連の行動が半分彼女の日課になってしまいました。
そしてまた『戦え、アルカイザー』を見た後に、
胸中になにかどうしようもない空しさが残るようにもなってしまったのです。
ヘイトちゃん「アルカイザーの戦いを一度この目でバッチリ目撃したいわねぇい・・・p;:」
ヘイトちゃんはどこか物憂げな目でボロボロのソファに横たわりました。
時刻は7時30分。まだもう一眠りできそうです。
・・・次の瞬間のことです。
・・・目を瞑ろうとしたヘイトちゃんに、
おそらく彼女にとっては何よりも最も欲しかったであろう情報が入り込んできたのです。

『こちらゴールドマイン・・・帝国の・・・金庫を襲った・・・
 モンス・・・盗・・・達が・・・突如現れた・・・ヒーロ・・・アルカイ・・・』

ヘイトちゃんは一瞬にして跳ね起きると、今日一番の奇声を上げながら外出用の服に着替えだしました。



※ここからしばらくはヘイトちゃん音声でお楽しみください

さぁてと・・・今日も元気にへ〜イトちゅわぁぁ〜〜ん!!!
今日はアルカイザーを追ってゴールドマイン寮にやってきたのよのよん!!
ゴールドマイン寮はゴールドマイン鉱山を中心に発展している寮で、寮内にはバファル舎長家の金庫が置いてあるのよん。
で、その金庫にモンスターを引き連れた盗人が入ったと。で、ヒーローアルカイザーが現れたと。
「で・・・あたしがここに来た時はもう事は終わってアルカイザーが帰っちゃった後だったとーーー!!!!」
鉱夫「うるっせェェェんだよ、ボケカスアホンダラァァァ」
ヘイトちゃん「あ、ご、ご、ごめんなさい、オホホホ」
鉱夫「次あんな奇声上げやがったら両目抉り潰して舌引っこ抜くからなァァァァ」
ヘイトちゃん「す、す、すいませんでした、オホホホ」
なんか物凄い剣幕で怒られたんですけど。物凄い剣幕で。
ついつい考えを口に出してしまう(しかも叫び声)この癖、どうにかならんもんかね、あたしのバキャ☆
・・・まぁとにかく、せっかく着替えて盗撮七つ道具わざわざ持ってきたってのに
このまま成果無しで帰るっちゅーのはちと気が引けるしィ、
こうなったら今から世界各地回ってでもアルカイジャーを見つけだぁす!!あひゃひゃひゃひゃ!!!

と いうわけで

まずはゴールドマインの町で情報収集ゥ〜〜〜!!!ピーピーパフパフ!
「新米インタビュアーヘェイトちゃぁん!!
 道行く人々にアルカイザー目撃談聞いちゃうョ!!!いひゃひゃひゃひゃ!!!!!」

鉱夫「またテメエかコラアアァァァ 次やったらマジで内蔵千切り潰して舌引っこ抜くからなァァァァ」
ヘイトちゃん「・・・・・・す、すいません・・・」



〜インタビューその1〜
※アルカイザーはカッコよかったですか?
「うん、カッコよかった。やっぱアルカイザーはマルディアス学園の超絶ヒーローだね!」
※特に一番カッコいいな〜と思った所はどこですか?
「前口上がカッコよかったな。『俺を誰だと思っているんだ!』ってね。
 みんなのヒーローとしての自信と威圧感がビンビン伝わってきたよ。」
※将来あんな風になりたいですか?
「さすがにそこまでは・・・でもまぁ、あんな風にカッコよくなりたいとは思うね。
 僕見ての通りカッコわるいから・・・トホホ・・・」
※で、アルカイザーはゴールドマイン事件のあとドコへ行ったんですか?
「分からないや。ごめんね。」

〜インタビューその2〜
※アルカイザーはカッコよかったですか?
「うんうん、とてもカッコよかったよぉ〜〜 小便チビって脳内麻薬が暴発するかと思ったよぉ〜」
※特に一番カッコいいな〜と思った所はどこですか?
「ん〜、やっぱアルフェニックスを決めたところかなぁ〜
 テレビで見てるのと若干違かったけどその程度の誤差は想定の範囲内だよぉ〜」
※将来あんな風になりたいですか?
「なりたいよぉ〜 アルカイザーグッズはもう全て手に入れてるからねぇ〜
 ねぇ見てよこのリストバンド。これ限定モンでねぇ〜。
 で、このアルカイザー印のパンタロンも世界で僕しか持ってないんだよ〜 あとこの羽飾りも・・・」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
※で、アルカイザーはゴールドマイン事件のあとドコへ行ったんですか?
「ん〜、そういえば今日のアルカイザーはなぜか徒歩で帰っていったな〜 ブルエーレの方に向かったと思うよ」

〜インタビューその3〜
※アルカイザーはカッコよかったですか?
「動きのキレが悪かったな。っつか今回は術主体の戦いであまり興奮が沸かなかった。」
※特に一番カッコいいな〜と思った所はどこですか?
「だから興奮が沸かなかったと言ったろうが!」
※将来あんな風になりたいですか?
「私の姿を良く見ろ。将来があると思うかね?」
※趣味もなく楽しみもなく仕事場と寮の往復だけを延々繰り返していき死ぬのを待つばかりの人生か。悲しいねぇい。。。。
「余計なお世話だ!」

〜インタビューその4〜
※アルカイザーはカッコよかったですか?
「アンタがカワイイ。」
※特に一番カッコいいな〜と思った所はどこですか?
「アンタのその朗らかな顔つき、特にその大きい目が一番カワイイ」
※将来あんな風になりたいですか?
「将来はアンタと結婚して子供を何人も作りたい」
※死ぬか?お?あ?
「踏み殺されt・・・アッー!」

〜インタビューその5〜
※アルカイザーはカッコよかったですか?
「またテメエかァァァァ
 いい加減失せねえと頭の皮という皮をかつら向きにして最終的には舌引っこ抜くからなコラアアアア」

計5回のインタビューにより、次に行く場所が決まった!
次は・・・・ブルエーレじゃああぁぁぁ!!!!!!!うひゃ、ひ・・・・・・ほひひ、ほっぺたが痛ひ・・



どうもこんにちは、毎度ご無沙汰ヘイトちゅわんでございます。
ゴールドマイン寮からべイル高原を抜けるのに徒歩で40分・・・つ、疲れた。ブルエーレ寮についたお!
さてさて、ブルエーレ寮は・・・寮の紹介とかメンドくせえから却下!
さてじゃあ、アルカイザーの消息を追いますか!名探偵ヘェーイトちゅわぁーーん!!まずは聞き込み開始じゃぁーーー!!

・あの、アルカイザー来ませんでしたか?
 「そこの酒蔵の中の人が知ってると思うよ」

酒蔵Aにて
・あの、アルカイザー来ませんでしたか?
 「ここではアルカイザーの事を聞くときはお酒を飲ませるしきたりがあるんだ。
  はいよ。ああ、あと隣の酒蔵の人が知ってると思うよ。」

酒蔵Bにて
・隣で聞いてきたんだけど、アルカイザーの事知らない?
 「ここではアルカイザーの事を聞くときはお酒を飲ませるしきたりがあるんだ。
  はいよ。ああ、あと隣の酒蔵の人が知ってると思うよ。」

酒蔵Cにて
・隣から来たんだけどぉ、いい加減アルカイジャーの事教えてよぉン
 「ここではアルカイザーの事を聞くときはお酒を飲ませるしきたりがあるんだ。
  はいよ。ああ、あと隣の酒蔵の人が知ってると思うよ。」

  酒蔵Dにて
・一杯ちょぉ〜^らぁい。あぁ、あとついでにアルちゃままンの事もォん
 「ここではアルカイザーの事を聞くときはお酒を飲ませるしきたりがあるんだ。
  はいよ。ああ、あと隣の酒蔵の人が知ってると思うよ。」

酒蔵Eにて
・酒くれ酒ェェ!!アルカジャーノンがきたよォォんン★@p・■!♪◎!!(やば、見知らぬ人の前で素が出ちまう
 「ここではアルカイザーの事を聞くときはお酒を飲ませるしきたりがあるんだ。
  はいよ。ああ、あと隣の酒蔵の人が知ってると思うよ。」
・アヒャ・・・アーヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ(゚∀゚) ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!
 「き、きみ笑い上戸か!!たらいにされて泥酔状態だな、かわいそうに。今度こそは隣の人が知ってると思うよ。」
・アヒャヒャ・・・ア・・・アりがとうゴジャリますルルぅ★☆!‘P:□f!!高速∇!! と、 うぷっ

酒蔵Fにて
・とびきりZENKAI頭カラッポの方がCHA-LA-HEAD-CHA-LA-○▼×CH2帖∀!!
 あのゥ、溶けた氷の中に玉乗りがいたら恐竜仕込みたいネんだけど、
 アルカイジャーの事しらにゃははぁい????????
「アルカイザー?誰、それ?」
・は?
「ああ、そうか。ここの酒蔵の人たちは人が悪いからね。きっと騙されちゃったんだよ、キミ。
 まぁいいや、とりあえず酒飲んでけ、なっ?」
・んじゃマぁ、遠慮なくゥ。アーヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ(゚∀゚) ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!
「ていうか君未成年じゃないの?何歳?」
・37歳でしゅゥゥ!∇δ∵氏掾♪!!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ(゚∀゚) ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!
「そ、そんな年配の方に見えないけどなぁ。まぁいいや。笑うだけ笑ったら早く出て行ってね。僕も仕事があるんだから。」

・・・成果は0だったヨン。クソがあああああ!!!・・・ほへぇぇ・・・・・・
アラらァン、酔いが回って・・・ここどこら?寮内じゃない・・・高原?ああ、ベイルたかはらさん?人気が無い・・・
わからへん・・・あ、眩暈がしゅるるゥ、眠いから寝ちゃうわはぁぁん・・・ムニャムニャムニャリンコZZZZZZ



ムニャムニャ・・・ビザでお願いしましゅ・・・・・・ムニャムニャ・・・う〜ん
ゴニョゴニョ・・・あらりゃ?なんか聞こえりゅ・・・

『こりゃあ上玉だ・・・ベロベロに酔って寝ていやあがる。へっへっへ、連れてこうぜ』

ムニャ?上玉?あーそう、玉乗り仕込みたいのねぇい・・・ん?酔って寝てりゅぅ?恐竜がァ・・???

『へへへ、たまんねぇですねぇ、ごろつきAさん。涎が出ちまうですよ。』
『そうだなぁ、ごろつきB。ぐへへ、早くも我慢できなくなっちまいそうだぜェ』
『へへ、人に見られないように早くコッソリ連れて行っちゃいましょうですぜ。ごろつきAさん。』

連れてくぅ?たまんねー?誰の事いっとりゅのぉ・・・?って、ぅえあっ!?

『ん、案外重いな。ぐへへ、さぁ、さっさと連れてこうぜ』

連れてく?重い?・・・ふわって・・・あたし・・誰かに持ち上げられ・・・・・・
たまんない・・・?涎が・・・?我慢できない?あああ

ヘイトちゃん「うきゃーーーーーーーーー!!!!!!!」

ごろつきA・B「!?」
目を開けたあたしの目にはいってきたのは・・・学生服着てるけどヒゲ面でチョー醜い二人組!!
おもわずすんごい悲鳴上げちゃったョあたし!!
ヘイトちゃん「なんらアンタたちィィ!!ぶっ殺すじょおりゃああ!!」
ごろつきA「ひ、ひぃぃ!」(ドサッ)
ヘイトちゃん「あいちゃ!こ、このやりょ〜〜!!」
ビビッたごろつき、あたしを床に落としやがった!ななななんて奴!
あたしったらやっぱ威圧感とかオーラとか物凄いのねぇい・・・ってことで!
ヘイトちゃん「痛みで償えぇぇ!!ダークライトウェブ!!」
ごろつきA・B「ひぃやあああ!」

・・・・・・ありゃ?
で、出ない!
っつか・・・うまくコンセントレーションが・・・ええい!

ヘイトちゃん「このぉ、シャドウボルト!ブラックスフィア!イーブルウィスパー!
       ペイン!!ダークネビュラ!!漆黒の帳!!!」
し〜ん・・・
だ、だめだぁぁぁ!!頭が痛くてうまく術が出せねぇぇ!!
どうしよ・・・「ギャッ!」
ごろつきA「へっへっ・・・なんだか知らねぇが・・・ここまで来たら後戻りできねえ。強硬手段だ!」
ごろつきB「わかりましたです、ごろつきAさん!」
いた・・・頭、え、殴られ、えっ??外も中も痛っ・・・頭、殴られた!
そんな・・・なんでこんなよくわかんないところで、こんな絶体絶命な窮地におちいらなきゃいけないんだよ・・・
体に力がはいらない・・・
ごろつきA「一発で気絶させてやるぜ!」
ごろつきが棍棒を振り上げてるのが視界に入る・・・
体に力が入らない、酔いと痛みで動けない・・・たすけて・・・助けてぇぇぇ!!!

ごろつきA「ぐぼべしっ!!」

へ・・・?
今何が・・・ごろつきが何者かに・・・ん?
ごろつきB「あ、あわわわわ。」
赤いマスク、羽をあしらった耳飾り、蒼のマント、そして黄金聖闘士の証である黄金聖衣をその身にまとう男・・・
もしかして・・・あのお方は・・・

あのお方は・・・・・・!!


『お嬢さん!!!!私が来たからには、もう安心だ!!!』


アルカイザー様キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!

ごろつきB「な、なんだアンタは」
アルカイザー『私の名はアルカイザー。サントアリオよりこの学園の悪を滅ぼしにやってきたヒーローだ!』
ごろつきB「ひ、ひーろー!?」
ああ、素敵・・・なんかちょっと声が高いような気もするけど・・・ああ、今日は使ってる変声機が違うってことねぇい。
ごろつきA「く、くそっ、まさかヒーローにこんな所で出会っちまうとは・・・だが、邪魔をするな!!」
ごろつきB[そ、そうだそうだーー!!]
ああ、ごろつき二匹がアルカイザーに襲い掛かっていく!・・・やっちゃえぇぇ、アルカイザーーー!!!
アルカイザー『学生という名のごろつきどもめ!
       己の性欲を満たすためだけにいたいけな少女を誘拐しようとしたその罪は万死に値する!
       死ね!アル・ブラスターー!』
ごろつきA・B「ぎょえええええ!!」
アルカイザーの出した光の弾丸がごろつきを貫いた!うひゃひゃ、ざまーみろヒゲ面どもが!!
っつか死ねって言っちゃったよ!
アルカイザー『貴様のようなド畜生のせいで、学園の女の子は夜歩くのが怖くなっちゃうんだぞ!
       特に思春期の女の子たちなんかが夜遊びできないなんてのは致命的じゃないか!!
       世の中の女性、特に思春期の女性全員にあやまれ!!』
ス、スゲーー!!生口上だよ、めっちゃ新鮮な生口上!!っつかよく分かってるねい、アルカイザー!
アルカイザー『さぁ・・ゆくぞ!サントアリオにて50年の月日を費やして編み出した究極奥義!!
       真・アル・フェニックスーーーーー!!!!』
ごろつきA・B「ぐじゃらぎゃばらびぃーーーー!!!!!」
アルカイザーの最終奥義キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! WOO-HOO!!
倒れるごろつきA・B・・・真っ黒こげだよ!やり過ぎなところがまたサイコー!!
ああ、もう我慢できないわぁぁ
アルカイザー『あ〜あ、やりすぎちゃったなー・・・
       まぁ、この手の悪党は何されたって死なないだろうし大丈夫だろ。さて・・・』
ヘイトちゃん「ありがとうございむぁぁあああす、アルカイザーさーーんんん!!♪☆#卍♪!!★◎!!」 」
アルカイザー『の、のわっ!?』



ヘイトちゃん「じっつはあたし貴方の・・・
       アルカイザーさんのだいだいだ〜いファンなんですぅ〜^!&%丸!Δ;@!!感激ですーー!!♪▲_!!」
アルカイザー『そ、そうか。あ、ありがとう。』
ヘイトちゃん「あのー、お願いがあるんだけどいいですかァァ??」
アルカイザー『あ、ああ。いいよ。』
ヘイトちゃん「一緒に記念写真取ってくれませんかァァ??■a▽‘:P??」
アルカイザー『いや、す、すまないが写真は遠慮してくれないか?その、経済面でちょこっと問題が・・・』
ヘイトちゃん「ええええぇぇぇぇええええぇぇぇ?????」
アルカイザー(な、なんなんだこいつのこのオーバーリアクションは)
ヘイトちゃん「じゃあ、電話番号教えてくださぁぁい」
アルカイザー『わ、わるいが電話番号はシークレットだ。
       その、プライベート面にちょこっと支障が出るかもしれないから・・・』
ヘイトちゃん「ええええぇぇぇぇええええぇぇぇ?????」
アルカイザー(こ、こりゃあメンドっちい奴と当たっちゃったな。)
ヘイトちゃん「じゃあ・・・マスク、取ってもらえます?」
アルカイザー『それはさすがにダメだろ!』
ヘイトちゃん「ええええぇぇぇぇええええぇぇぇ?????」
アルカイザー(か、かえりてー)
ヘイトちゃん「・・・じゃあ、仕方ないかぁぁ」アルカイザー(おっ!)
ヘイトちゃん「あのー、今日の出来事は一生の思い出にしますぅ。元気で!また会いましょおう!」
アルカイザー『あ、ああ。そちらこそ、お元気で!(やった、開放された!)』
ヘイトちゃん「さようならぁ」
アルカイザー『さよなら!(もう会いたくないな)』
そそくさと去っていくアルカイザー様・・・
うふふふぅん。これだけで逃げられると思っちゃいやぁよん・・‘>:■☆・・・あたしは結構粘着ぶかいわよぉう。
・・・ってか、いつのまにか頭の痛み消えてるし!酔い冷めてるし!
恐るべきアルカイザーパワー。世の中年どもに薦めたいわねぇい。



にアヘイトちゃん音声OFF!  
   このまま続行。手抜きだって思われても別に気にしねェ!
   とりあえず踊っとくか



・・・ここはブルエーレ寮とゴールドマイン寮の間に位置するべイル高原(こうげん)。
時刻は夕暮れ時。誰もいない高原の真っ只中を、黄金の鎧を着込んだ例のヒーロー、アルカイザーが歩いています。
アルカイザーは俯きながら一人ブツブツと何かを呟いているようです。
アルカイザー『・・・はぁ。そういえばあの女からジュエルもらうの忘れたな・・・まぁ、いいか。
       とりあえず今日の稼ぎはゴールドマイン寮の事件の時の1000ジュエルか・・・なかなか稼げたな。
       これで色々と楽になるだろう・・・
       ・・・それにしても。』
アルカイザーは、頭の中に先程の女・・・ヘイトちゃんを思い浮かべながら、再び独り言を始めました。
アルカイザー『あの声・・・どっかで聞いた事あるんだよなあ。どっかでっていうか・・・ずっと昔に・・・
       あの顔、ナリもどっかで見たことあるんだよなァ、どっかで。・・・どこだろう?
       ・・・いかんなァ、記憶力にぶったかな、俺。あとで豆乳買いに行こっと。』
ヒーローにしてはやたら市民的な事をぬかすアルカイザー。
往年のアルカイザーファンやちびっ子達は絶対聞いてはいけないようなセリフです。
まぁ、別に独り言だから大丈夫かーっつーことで、
アルカイザーはそれからも肌がなんだの隈がなんだのやたら普遍的な事を延々と呟いておりました。
・・・次の瞬間です。


「つぅぅぅかまぁぁぁぁえたァァァァァァァぁぁぁぁあああァァ!!☆▲z;@и!★:♪◎■!潤吹刀普v!!!!」


アルカイザー『!?って、ぐべばぁぁぁぁっ!!!!1』
突然ヘイトちゃんがアルカイザーに向かって体当たりをぶっかましたのです!!
ズシャアと倒れるアルカイザー。上になってニヤリと不気味な笑みを浮かべるヘェイトちゃん。
アルカイザー『な・・・あ、あんたは!な、なにをするつもりだっ!』
ヘイトちゃん「分かるでしょぉう★!!千載一遇のチャァンス!!マスク剥ぎ取っちゃうのよーーーぅ!★▽!■@:#!」
その言葉を聴いたアルカイザーは、完全に平静を取り乱しながら叫び始めました。
アルカイザー『や、やめろ!!やめてくれ!!』
ヘイトちゃん「ここまで来てやめられるかぁぁぁァァ!!!!!んどっりゃああァァァァ!!!!!」
スッポーン!!

マスクと共に、どこからか土色の球体がとび黄金の鎧や羽飾りも同時に消えうせていきました。

ヘイトちゃんは絶句しました。
マスクの下のアルカイザーの顔に・・・絶句してしまいました。
なぜならそこから出た人間は・・・


ヘイトちゃん「女あああああああああァァァァァァァァ!!!!!!!!!?????????????」


アルカイザーの仮面の下から現れたのは、女性でした。
毛は赤く、ポニーテールに縛ってあります。細いあご、キリリとした眉毛と目、小さな唇、総じて整った顔立ち。
紛れもなく、それは女性でした。

ヘイトちゃん「ちょ、おまっ・・・」
あまりの衝撃の事実に、うまく言葉を喋るなくなるヘイトちゃん。
一方アルカイザーの仮面の下から現れた女は、必死で何か叫び始めました。
アルカイザー「お、おねがいだ、学園の人たちに言いふらすのは止めてくれ、
       新聞に載ったりすると個人的にすごく困るんだ。
       学園中に俺がアルカイザーだったって事がばれるし、あの仮面がないと仕事しづらいし、
       何より・・・カンベンしてくれ!ホントに!!」
手を合わせながら必死に頭を下げるアルカイザー。しかしヘイトちゃんはそれを無視しながら言いました。。
ヘイトちゃん「ちょっと・・・これは、どういう事なの・・・?」
アルカイザー「見ての通りなんだ。私は存在しないアルカイザーの顔を借りて仕事していた。
       す、すまん。悪気はなかったんだ。」
ヘイトちゃん「なんでそんな事を・・・?イタズラ・・・?アルカイザーへの冒涜・・・!?」
アルカイザー「そういうわけじゃない!悪気はなかったんだって!
       この顔を気軽に晒せないわけがあるんだ。
       だから、頼む、マスコミ、じゃないや。新聞部の連中とかには・・・」
ヘイトちゃん「チクらないわよ!!とりあえずイタズラや冒涜じゃないって事は分かった。
       ・・・教えてよ。その顔を世間に晒せないわけってのを。」
アルカイザー「・・・・・」
アルカイザーは、俯きながら話し始めました。
アルカイザー「・・・分かった、教えるよ。理由は分からないが・・・何者かに狙われているんだ、俺。
       一度酷い事をされた経験もある。
       どこかに自分を狙っている敵がいる中、素顔を晒して行動する事はとてもできない。
       かくまってくれる人はいるんだが、やはりそれなりに生活費も稼げなければいけない。
       そこで、俺はこのアルカイザーの顔を借りてヒーロー業でお金を稼いでいるんだ。
       ・・・このヒーローという顔が一番都合がよかったというだけなんだ。・・・すまん、許してくれ・・・」
アルカイザーは一気に言い終えると、ヘイトちゃんの顔色を伺おうと顔をあげました。
ヘイトちゃん「ヒクッ・・・ヒクッ・・・泣けるわ〜」
アルカイザー「今の話だけで泣いちゃったのかよ!?」
ヘイトちゃん「こんなにカワユくて若いのに素顔を晒して生きられないなんて・・・うう、泣けるわあマジで」
アルカイザー「どんだけ涙もろいんだよ・・・」
ヘイトちゃん「まぁ、とにかく」
ヘイトちゃんは手の甲で適当に涙を拭き、続けました。
ヘイトちゃん「あんたの変装のうまさに感動したわ」
アルカイザー「感動したポイントそこかよ」
ヘイトちゃん「あたしも職業柄変装する事が多いからねぇ・・・
       で、どうやってあんな変装したの?着衣してるんじゃないでしょ?」
アルカイザー「ああ、それはな・・・」
アルカイザーは立ち上がると、傍らに転がっている土色の球体を拾い上げ、何か念じ始めました。
それと共に、一瞬にして黄金の鎧と黄金のマスクがアルカイザーを包み込みました!
ヘイトちゃん「お、おおっ!すげー、手品!?」
アルカイザー「まぁ、手品みたいなものね。」
ヘイトちゃん「ほぇ〜〜っ・・・いいな〜」
ヘイトちゃんはすっかり感激してしまったらしく、口元をにやつかせながらアルカイザーを尊敬の眼差しで見つめています。



そのまましばらく経った後、ヘイトちゃんは立ち上がり、アルカイザーに向かって言いました。
ヘイトちゃん「そういえば名前聞いてなかったね。あんた、名前は?」
アルドラちゃん「・・・アルドラ、アルドラだ。・・・あなたは?」
ヘイトちゃん「私はヘイト!せっかくこうして知り合えたんだしぃ、お友達になろっか!」
ヘイトちゃんは一度二コリと微笑むと、アルドラちゃんに向かって手を差し出しました。
アルドラちゃん「・・・・・・」
アルドラちゃんも、まんざらではなさそうな顔で、ヘイトちゃんの手を握りました。
と、その時突然ヘイトちゃんはハッとしたような顔をして、自ら握手をといてしまいました。
アルドラちゃん「な、ど、どうしたんだ?」
ヘイトちゃん「・・・やっちゃったわ。」
アルドラちゃん「はえっ?」
ヘイトちゃん「・・・アヒャッ!アヒャッ!!うぃーーっ、ゲホゲホッ!!
       わわわわぁ〜たしはヘェーイトちゅわぁぁーーん!!○▼×C2▲!!」
アルドラちゃん「う、うおっ!?」
突如ヘイトちゃんが奇声を上げだしました!面食らって本能的に後ずさるアルドラちゃん。
ヘイトちゃん「うぃ〜っ、いかんいかん。ついついマジになっちゃってたわぁん★
       サプライズはアヒャによくないもの・・・ん〜、調子が狂っちゃったわン!!・・・ハッ!!」
突然狂いだしたと思うと、またもハッとして表情で硬直し始めるヘイトちゃん。
アルドラちゃん「は?はえ?」
あまりの事態の急変化に、アルドラちゃんもちょいついていけなくなっています。
と、突如ヘイトちゃんは困惑するアルドラちゃんの方を振り向いたと思うと、手を握り、また何か叫び始めました。
ヘイトちゃん「アルッドラちゅわぁん!!これからも頑張ってネ!★▽!
       あたしったらもう、すっかり忘れてたのョォォォ、みんなとのお食事会ィィ!!!!
       んじゃまっ、サバラーー!!またどこかであいまっしょぉ〜ーーゥ!★☆!‘P:□f!!」
ヘイトちゃんはそれだけ言うと、風のようにその場を立ち去っていってしまいました。
・・・アルドラちゃんは、開いた口がふさがらないままヘイトちゃんの後姿を追っていました。
アルドラちゃん「・・・ホントに変なヤツだったな・・・そもそもアイツはどこのどいつなんだ・・・?
        ・・・・・・まっ、でも楽しかったし、いっか!
        久々にアディリス、ディアナ以外の人と触れ合えたな・・・」
アルドラちゃんは、再びベイル高原のアディリスハウスへと歩を進め始めました。
その足取りは、先程よりもずっと軽いものとなっていました。



ヘイトちゃん「いや〜・・・しかしまさかアルカイザーは偽物でしかもあんな女の子だったとはねぇイ・・・
       すんごい変装テクも持ってたし、また会ってご教授願いたいわぁ・・・☆
       ・・・・でもなぁ、アルドラって名前どっかで聞いたことあるんだよなァ・・・
       で、それがずっと前から自分に何かの関係があったような気もするんだけど・・・
       ・・・ま、いっか☆ へェ〜イトちゅわぁん、今日もぜっこうちょ〜〜!!!!」


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