第13話「クリスタルレイクプールご招待」

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マルディアス学園・・・雄大な学園を背にアルドラちゃんは歩いていました。
『この学園を去る・・・』そう言い放った、その自分の決意。その意志に揺るぎはありませんでした。
・・・それでも名残惜しいのは当然のことではないでしょうか。
アルドラちゃん「・・・さよなら、か・・・」
上を向いて瞳を閉じる。涙がこぼれないように・・・しかし瞳を閉じたことで余計、
学園での楽しかったこと、悲しかったこと、ミルザと一緒にいれた時間・・・そんな思い出が
めまぐるしく目の前に浮かんでくるようで、アルドラちゃんの目尻は涙であふれてしまいました。
アルドラちゃん「・・・っけね・・・ばか!俺はもう決めたろ?・・・へへへ・・・きゃっ」
目に涙がたまって視界がぼやけていたからでしょうか。アルドラちゃんは足元のバランスを崩し、
豪快にばたんと転んでしまいました。アルドラちゃんは転んだそのままの姿勢で、・・・プっと噴出しました。
アルドラちゃん「あははははは!こりゃあ幸先悪い出発だな!
     でも見てろよ、神様に馬鹿にされても、俺は笑い飛ばしてやるさ!あっははは・・・」

???「大丈夫か?」

転んで倒れたアルドラちゃんに声をかけるものがありました。
その人の顔を見ようとアルドラちゃんが顔を もたげると――――――――
アルドラちゃん「ぐっ!!」
いきなりアルドラちゃんの上体を起こされたかと思うと、一瞬の間に首に手を掛けられたのです!
アルドラちゃん「ぐ・・・く・・・!!」
???「もうすこしは引っ掻き回してくれるものと思っていたが・・・やはり卑賤の星の元生まれたものなど
    愚かで、愚かで、愚かなだけでなんの役にも立たぬな――――だがこれを見越して彼奴等全員を
    欺けたことは幸い・・・ふっいくら数をそろえても愚か者は愚か者だと言うことだ。
    ・・・今しがたお前を愚かなだけと言ったが・・・撤回してやろうまだ使い道はあるな・・・
    卑しい者でも使いようがある限り私の情けがある・・・残りかすになるまでな」
きつく首を絞められて意識がかすんでいく中、アルドラちゃんは蘇ってくる記憶を感じていました。
・・・・・アルドラちゃんがまだ『ダーク』の姿のとき・・・・・


アルドラちゃん『・・・騎士団寮を追い出されて、俺はさすらいの旅人か・・・っははは・・・!
     ・・・あ・・・ああ・・・腹が減った・・・』
アルドラちゃんは騎士団寮がまだ見渡せるクジャラート舎との境位の丘の上で、
ぱたりと倒れこんでしまいました・・・。
アルドラちゃん『・・・・・あーあ・・・腹が減るのには慣れてたはずなのに・・・な・・・』
意識がかすんでいきます。もう空が青ではなく灰色に見えてきたその時―――

???『大丈夫か?』

アルドラちゃん『―――――――・・・?』
アルドラちゃんは訳もわからず上体を起こされました。
その人物を見ていたのですが、空腹で目がかすんで 顔がよくわかりません。
???『空腹のようだな・・・金なら今すぐにでも出せるが、食物は今は持っていない・・・
    すまない、金だけここに置いていく、あと・・・・・』
ふらふらと体の弱ったアルドラちゃんの首にそっ・・・と手がのばされました。
この時恐ろしくぞっとした記憶だけはアルドラちゃんの茫漠たる回想の中でも思い起こされました。
???『・・・君にはどうやらこの先大きな苦難が待ち構えているようだ。これは、ほんの気休めの、
    ・・・・・・お守りだ・・・・・』
・・・そう言って首に掛けられた水のように透き通るような宝石・・・。
アルドラちゃん『・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・』
???『・・・『手放してはならんぞ』・・・・・・・では、すまないが私はこれで・・・』
アルドラちゃん『・・・・・・・・・・ま・・・・て・・・』
引き止める前にアルドラちゃんは気を失い真っ暗な闇の中に・・・
そのときの記憶も置いてきてしまったのです・・・・・


アルドラちゃん「・・・・・・お・・・ま・・・え・・・・・!!」
???「私を忘れていたようだな。全くもってどうでもよいことだがな・・・
    また与えてやろう、貧しく何も持たない者よ。そら、今度はお前のような卑しい者にこそ
    似つかわしい物だ・・・」
アルドラちゃん「ううっ!?」
アルドラちゃんの首に何か吸い付くような、焦げ付くようなものが付けられていることに気がつきました。
アルドラちゃんはこれを知っている・・・ウィザードの授業でも出てきた・・・
『身に着けるものの正気を奪い、邪心、欲望、狂気を呼び起こす・・・』・・・邪眼のお守り!
???「・・・名残惜しいのだろう・・・?この学園が恋しいだろう・・・!
    この学園に置いて行きたくない沢山の楽しみがあるだろう・・・・・!
    ・・・・・『本当はミルザが欲しくてたまらないだろう』!」
アルドラちゃん「!!!――――――――・・・ああああ・・・・ああああ!!」
???「私が何もかも叶えてやろう、与えてやろう・・・だからお前は
    『私に膝まづくのだ』!」
アルドラちゃん「―――――――――――」
アルドラちゃんはかくん、と締め付けられていた首から力が抜けました。気を失ったのです。
???「・・・ふ・・・たわいもない・・・・・目を開いたときにはすでに
    私の忠実な僕に・・・いや、己が欲望の忠実なる僕になっていることだろう。
    ふっ・・・いじらしい恋する乙女にな!共感するぞ、私も似たようなものなのさ・・・」
護衛「ナイトハルト様ーーーーーーー!!」
馬を引き連れて護衛の生徒が駆けつけてきます。『ナイトハルト』という名を呼んで!

護衛「遠乗りに出るといわれたのに馬がぽつんと残されていましたから心配いたしましたよ!
   ・・・その少女はどうしたのです?」
ナイトハルトくん「どうやら退学届けを出した生徒らしいがこんなところで倒れていた。
   一旦クリスタルシティ寮で保護しよう。ともすれば退学なんて思い留まらせることも出来よう」
ナイトハルトくんは馬にまずアルドラちゃんを乗せると、自分も乗りつけ、颯爽と駆け抜けていきました。
護衛「ああっ・・・ナイトハルト様ってカッコイイ・・・・・はう・・・・・・・はっ!
   ちょ、ちょっと私は置いてけぼりですか!?待ってくださいよナイトハルト様ーーーーーー!!!」
・・・・・・・風を切っていくアルドラちゃんを手中にしたナイトハルトくん。
ナイトハルトくん「奇をてらって火山など正反対な場所など選ばすに、最初から在るべきものが
     在るべきところを舞台に選ぶべきだな・・・華麗なるショーが見たければ!!」



ミルザくん「ねえねえオイゲン」
オイゲンくん「駄目。数学の問題は教えない。自分で考えないからいつまでも自力で解けないんだよ」
ミルザくん「違げーよ!!・・・いや違うのだよオイゲンくん。僕詩人になろうかと思うのだよね」
オイゲンくん「ぶっ!!」
ミルザくん「汚いな!!・・・いや、そんなつばのしぶきの一つ一つにも愛がこもっていて・・・」
オイゲンくん「何を言い出すんだよお前は!!てゆーか口調キモい!!戻せよ!!」
ミルザくん「き、キモいって・・・ひどい・・・だってオイゲンくん!!君の言葉どおり
      僕はバリバリの文型!!詩人の素質ばっちりじゃない?天が与えたもうた奇跡・・・!」
オイゲンくん「文型イコール詩人とかマジで馬鹿すぎて何も言えない・・・つーか何?
      いきなり何言い出すわけ?お前夢語るその前に家計簿の赤字どうにかしようと思わないの?」
ミルザくん「ぐあああああああ一言で現実にもどされるうううううううう!!!
      だ、だって詩人になると女の子にもてますよって詩人さんが教えてくれたんだもん・・・」
オイゲンくん「・・・・・・すっごーい卑劣な罠だなそのご教授頂いた内容・・・・・」
ミルザくん「サルーインちゃんのために歌を作るんだ!!サルーインちゃんソング!!主題歌だよ!?
      おおーうフォーエヴァーネクタ〜イ!!ああサルーインちゃんが聞き惚れる姿が見たいっ」
オイゲンくん「ちょ、ちょ、ねえ、まじで親友としてね、言わなきゃっておもうからいうけどね、
      おまえそれ最高の嫌がらせ以外の何者でもないからまじでやめな?な?
      ・・・それよりお前!女の子を喜ばせるといったら自己満足以外の何者でもない歌なんかより
      デートだろ!!最高のデートスポットだろ!雰囲気最高のレストラン、人のいない貸切の海、
      子供心に戻れるかわいい遊園地・・・お前にそれだけ女の子に奉仕できる金があるか!!」
ミルザくん「ガーーーーーーーーーン!!・・・か・・・金!金!金!人として恥ずかしくないのか!」
オイゲンくん「お前のポエムより恥ずかしくねーよ!だからさーミルザ本当にさー女って金が
      かかるんだって!いつまでも僕貧乏奨学生!とか自己紹介してらんないだろ!?」
ミルザくん「そんな自己紹介したことねえよ!!お前マジでひどすぎるだろ事実でも!!(泣)」

オイゲンくん「(無視)だからここいらで一気に金を手にしようぜ!?サルーインちゃんと
      ちょっと距離が近づいたかな?ってとこでガツンと男の賭けに出るんだよ!『デートに誘う』!!」

ミルザくん「『デートに誘う』ううぅ!?は、はあはあはあはあ」
オイゲンくん「はいはい妄想に突入する前に現実をまっすぐ見つめてみようね。
      サルーインちゃんは学園屈指のお嬢様。高級なんて言葉は当たり前。この世の遊びという
      遊びは味わいつくしているセレブ・・・ところが、だ。俺の耳にした情報によると、
      タカビーな割に彼女は超箱入りの正真正銘の温室育ちで・・・男には全く免疫がない!!!」
ミルザくん「ぶぶーーーーーーーーーーーっ!!・・・な、なにその都合のよすぎる話!!
      俺聞いたことあるよ!?サルーインちゃんが付き合ってる男を破産に追い込んだとか
      付き合ってる男を翻弄しまくって廃人にしたとか」
オイゲンくん「・・・それは妹のシェラハちゃんの話と混同されてそういうことになっているんだよ・・・。
      実際のところ告られまくりモテまくりだから混同されるのもしゃーないって話。
      しかし本当は彼女は告白してきた男を振ったことしかない!つまり男と付き合ったことはナシ!!」
ミルザくん「マーーーーーーーーーじでーーーーーーーーーーーー!?」
オイゲンくん「いくらサルーインちゃんが豪奢な遊びを姉妹や取り巻きさんたちと味わいつくしててもだ・・・
      『男』と遊ぶっていうのはただそれだけで新鮮味をもつ!!可能性だけでいえば
      もしすると庶民的な遊びも新鮮に映って逆に面白く感じるかもしれない!!つまり『イケル!!』
      ・・・さあどうするミルザ!?ここらが勝負時じゃないかミルザ!?どうするミルザ!!」
ミルザくん「・・・・・・・・・・・漢は勝負だ!!」
オイゲンくん「そうともミルザ!!漢の中の漢よ!!」
ミルザくん「おお!熱き血潮の兄弟オイゲンよ!!」
オイゲンくん「(・・・頑張って煽動してたらなんか暑苦しくなってきたな・・・)で、さっそくだが
      今お前の残高ってどれくらい?」
ミルザくん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
      実家に仕送りしたばっかだから97ジュエル」
オイゲンくん「・・・・・・・・・・・・・・そうか・・・俺の昼飯代くらいか・・・」
ミルザくん「でっでも新鮮なキャベツを送ってきてくれたんだ!これで一ヶ月腹は満たせる!」
オイゲンくん「・・・一ヵ月後のキャベツは果たして新鮮といえるのだろうか・・・
      まあ・・・話を戻すとやはり金をドカンと手に入れなければならんようだな」
ミルザくん「そんなおいしい話って・・・ねえ97ジュエルで誘えるよーなところってないかなー?」
オイゲンくん「そうだな・・・・・自販機に一緒にいこうよ!とかかな・・・」
ミルザくん「・・・・・・・・・・・・」オイゲンくん「・・・・・・・・・・・・」
二人「はあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
???「すみませーん!ミルザさんの部屋はここでいいですかー?」
ミルザくん「ん?あ、はーい誰でしょうー(ガチャッ)」
郵便屋さん「電報でーす・・・あっちょうど良かったオイゲンさんですね?
      あなたにも届いてまーす同じ人からでーす」
二人「?????????開けてみよう」



『騎士団寮の名士ミルザ殿・・・(オイゲン殿)
     この度クリスタルレイクを改造した巨大プールの完成にて、
     まず記念すべき第一回目の開場につき貴殿をご招待をいたしたく候。
     ぜひクリスタルシティ寮まで足を運んで頂きたく候。
     尚、懸賞金つきイベントなども用意しておりぜひ参加して頂きたく候。
                         クリスタルシティ寮長 ナイトハルト』



二人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
郵便屋さん「確かに届けましたよー毎度ーーー!」
ミルザくん「・・・・・・こ、これは・・・・・・・!」
オイゲンくん「・・・こりゃ逃せない振って沸いたようなチャンスだぜミルザ・・・!
     クリスタルシティ寮といったら金持ちで有名!!この懸賞金ときたら・・・!
     しかも!俺たちのような大した立場でもない奴らでも呼ばれるんだから・・・
     学園中に名を誇るあのセレブ三姉妹が招聘を受けないとは考えられない!!!」
ミルザくん「さっサルーインちゃんが!!!」
オイゲンくん「・・・こりゃあ懸賞金を手に入れる前にデートできちゃうわけになるかも
      しれないぞ!?新設されたプール!!そこで一言「一緒に泳ぎませんか?」と声を掛ければ・・・!」
ミルザくん「・・・・・・・・・・・・・!!幸運の女神が僕に微笑んでいる!!!」
オイゲンくん「そうともミルザ!!この微笑を逃しちゃいけねえぜ!!!」
ミルザくん「ああっ幸運の女神がサルーインちゃんの顔をしている!!ああサルーインちゃんはあはあ!!」
オイゲンくん「はいストップストップ妄想しすぎで幸運の女神に逃げられませんように」
こうしてミルザくんの元に幸運が訪れました!!・・・しかしそれが本当に幸運がどうかは・・・?



サルーインちゃん「ナイトハルトくんから招待状だわ。聞き及んでいたクリスタルレイクの改造が終わったのね」
今日もセレブ三姉妹は優雅なアフタヌーンを送っていましたが、いつもと違ったのは、
一通の招待状が彼女たちに届いていたことでした。
シェラハちゃん「招待状と聞くと悲しいことを思い出すわ・・・ある日クラスの全員に不幸の手紙が来たのに
     自分だけ王室からの招待状を貰った一人の黒髪絶世美女の話」
デスちゃん「最近悲しい話も凝ってきて自慢話も入ってきてるな。・・・一通で三人の名前が書いてあるな」
ワイルちゃん「サルーインちゃんあんまり驚きませんでしたね、知ってたんですか?」
ストライフちゃん(知らなかったら大騒ぎしそうなもんだもんな)
ヘイトちゃん(「アハアハハハハ当然の招聘だな!下らんがこの私が慈悲をかけて行ってやる!!」・・・
      とかね江えェエエエあひゃばひゃばひゃひゃ$#Э!!!)
ストライフちゃん(お前うまいな。さすが変装の変態)
サルーインちゃん「アハ、ナイトハルトくんが私にだけ「秘密だよ」とか言って相談してきたりしてたのだ!!
     いやあアハハハハどんな高い地位にいるやつも私の慈母のような顔を見ると頼りたくなっちゃうのだな!」
シェラハちゃん「慈母と聞くと悲しい話を思い出すわ・・・
      般若みたいな顔の癖に自分の顔を慈母とのたまった女の話」
デスちゃん「即興でなかなかやるな」
サルーインちゃん「(気づいてない)さあお前たち!すでに用意はよかろうな!?いいに決まってるよな!
      私が出来てるんだものな!!早速その日の水着を選びに行くぞ!!!」
ストライフちゃん「自分が出来てるから他も準備が出来てるとの思考回路はさすがだな」
ワイルちゃん「じゃあさっそく水着の一覧を持ってきま・・・」
サルーインちゃん「愚か者!!誰が今までの水着の中から選ぶといった!!新調だ新調!!」
ヘイトちゃん「へェエエエエーーーーーーラロロまたですかア!!!何百着とアルのにぃ☆★☆」
サルーインちゃん「当然だろうが!新設した豪華プールに新調した水着を着ていく!当然の礼儀だろうが!!」
デスちゃん「都合よく礼儀とかお前が言うなよ」
シェラハちゃん「私も新しいのが欲しいかしら・・・前のやつなぜか胸の辺りだけ切り裂かれてるから・・・」
サルーインちゃん「決まりだな!!では、私たちの水着物色の旅へ!!」
ミニオンちゃんたち「はあ〜〜〜い」
シェラハちゃん「旅レベルで探し回るつもり・・・?」
デスちゃん(・・・まあ新しいの買ってもいいかな・・・十年くらい使ったしイメージカラーとか言って
      白を選んじゃったらなんか目立っちゃったし汚れるの早いし・・・
      ちょっとくらい新しいもの買ったっていいよな・・・ばち当たんないよな・・・)



で。
サルーインちゃん「これはどうだ!?」
ワイルちゃん「すごい!お似合いですサルーインちゃん!!」
ヘイトちゃん「まーーーーーっ赤な鮮烈な情緒がサルーインちゃんにピッたしいいぃ■仏!!!!」
ストライフちゃん「・・・まあいいんじゃないか・・・」
サルーインちゃん「フン!決まりだな!これ買うわよ!!はい!」

で。
サルーインちゃん「これはどうだ!?」
ワイルちゃん「・・・なんて美しいんでしょう!!」
ヘイトちゃん「まーーーーーーっ白な儚げなヴェールが光り輝いているよおおおおう王■!!!!」
ストライフちゃん「・・・まあいいんじゃないか・・・」
サルーインちゃん「フン!決まりだな!これ買うわよ!!はい!」

・・・・・・・・・・・・・で。
サルーインちゃん「これはどうだ!?」
ワイルちゃん「・・・・・・・ま・・・まるで人魚姫のようで・・・(疲れた・・・)」
ヘイトちゃん「・・・・・めまーぐるしく移り変わるメタルで虹色でアひゃな漢字が・・・(疲れた・・・)」
ストライフちゃん「・・・・・・まあ・・・・・いいんじゃないか・・・・(機械的)」
サルーインちゃん「フン!決まりだな!これ買うわよ!!はい!」

。。。で。
シェラハちゃん「こんなのどうかしらねえデス姉さん・・・」
デスちゃん「・・・それは・・・なんというか・・・腹巻状になっているのか?大事なところが隠れないんじゃないのか?
      それよりシェラハ、これどうだと思う・・・派手過ぎるか・・・るよなあでもちょっと冒険したって・・・」
シェラハちゃん「・・・それ前のやつ持ってきたのかと思ったくらいおんなじようなのだと思うんだけど・・・」

で。
ヘイトちゃん「フウフーーーーーーーーーーーーーうやァれやれywrた!!やああァっと
      私たちも選べるわねえェエエェええええ!!!」
ワイルちゃん「わ、私スクール水着でいいと思ってたんだけどやっぱりめでたい場だし選んだほうがいいのかな・・・
       ・・・ところで・・・」
ヘイトちゃん「・・・・・・・ストライフちゃんのあの真剣さはすぐぉいわねい・・・・・・・・」
二人(しかも見てるのは全部競泳水着・・・・・・・・・・・)
ストライフちゃん「・・・・・・・・・(これは水中抵抗のことを全く考えていない!!
     こっちは素材がだめだ!!私が本気で一泳ぎしたらすぐにでも伸びてしまう!!こっちは・・・)
・・・・・・・・はてさて、彼女たちの水着あさりは続いていました・・・・・・・・。



ミルザくん(僕の水着は騎士団寮限定のスクール水着でいいよな・・・あれは結構カッコイイし
      騎士団寮の代表みたいな感じで潔くてむしろ格好よくないか?・・・・まあ金がないだけだけどさ・・・)
オイゲンくん「おれも騎士団寮限定スク水で行くから安心しろよミルザ、そんな気張ることはねーだろ」
ミルザくん「!!オ、オイゲン心を読んだのか!?・・・おお友よ!!」
オイゲンくん「うんうん(だってお前にはその道しか残されてねーし・・・)・・・のどが渇いたな」
オイゲンくんは水道へと向かい蛇口をきゅっと開きました・・・・
―――――すると!!!
???『ミルザ、ミルザはいるか!!!』
オイゲンくん「!!!?」
ミルザくん「なに!?オイゲン!・・・・・・・・なっ!!」
なんと蛇口から出てきた水が『水龍くん』の形をとり、ミルザくんたちに話しかけてきていたのです!!
ミルザくん「な・・・な・・・・あ、あなたは『水龍』さんですか!?」
水龍くん『流れる水の力を借りている、こんな方法でしか連絡を取れなくて済まない!!
     ミルザ、『水のアクアマリン』を持っているだろう!『水のアクアマリン』を出せ!!』
ミルザくん「な・・・な・・・・・・」
ミルザくんは動転しつつも言われるままに『水のアクアマリン』を取り出しました。
水龍くん『―――――――――やはりか!!』
オイゲンくん「お、おい一体、どうしたって言うんです!!」

水龍くん『これは『水のアクアマリン』ではない!!!』

二人「――――――――――なんだって!?」
声を荒げて驚く二人に、蛇口から自分の形をとって意志を送っている水龍くんは話し始めました。
水龍くん『私の神殿には『水の精霊珠』という秘宝が隠されていた。『糸石』には力そのものは及ばずとも
     属性としては劣らぬ力を持っているものだ!・・・私が今日神殿内の大掃除をしていたら
     『水の精霊珠』がなくなっていることに気づいた!!『その糸石』は『水の精霊珠』を
     巧妙に繕ったものだ!!』
ミルザくん「・・・・・・・・・・・・なんですって・・・・・!!」
水龍くん『水の精霊珠なら全力を注げばあのような洪水を起こすことは可能!!
     間違いなくそれは『水の精霊珠』だ!!』
ミルザくん「なんで・・・じゃ、じゃあどうしてアルドラがそんなものを持ってたんです!!いいえ、『ダーク』が!!」
水龍くん『わからぬ・・・しかし、あの肉体はなにか暗い天井から糸で操られている!!・・・・・しかもおそらく、
     『ひとつの意志』にだけではなくいくつもの意志によって陰謀の糸をその身に張り巡らされている!」
ミルザくん「・・・・・・・・・・アルドラ!!」
オイゲンくん「・・・・・し、しかしアルドラは学園にはもういません!いくら心配したっていないんだから・・・
      取り越し苦労というものです・・・!」
水龍くん『・・・・・・なら、いいのだが・・・・・・・しかし、水面が揺れている・・・・・・
     おののくように何かを伝えようとしている・・・・・・水面に暗いの雲の影が落ちる・・・・・・』



サルーインちゃん「うがあああああああああああ!!!どれだ、どれだ、どれだああああああああ!!」
デスちゃん「あのしょうもない世間に申し訳ない愚妹は何をしている」
ワイルちゃん「・・・・・・・・・今日買った合計361着の水着の中から当日着ていく予定で買った水着がどれだが
      探しておられます・・・・・・・・・・」
サルーインちゃん「これじゃない、これじゃない!(ビリッ!!)ええいお前じゃなーい!!(ビリビリッ!!)
      これでもない!!(ビリッ!!)ちっがーう!!(ビリビリッ!!!)
      うがーーーーーーーどれだああああああああああああ!!!!!!(ビリビリャグシャア!!!)」
ストライフちゃん「・・・・・破壊神の真髄ここにありだな・・・・・・」
ヘイトちゃん「アひゃーーーーー2345ジュエルが飛んで・・・あひゃ次は3470ジュエルが飛んで飛んで〜♪♪」
シェラハちゃん「・・・・・・・・最後に残った一着が当日の水着ね・・・・・・・・」



ナイトハルトくん「・・・・騎士団寮より奨学生ミルザ殿、オイゲン殿、
     ワロン寮より人間との和解の功績を残したゲッコ族ゲラハ殿、メルビル寮よりパトリック殿、
     エスタミル寮よりジャミル殿、クジャラート舎寮長ウハンジ殿、タルミッタ寮長トゥーマン殿、
     および我らがローザリア舎から・・・・・・」
生徒「ナイトハルト様を!!」
生徒たち「「ナイトハルト様を!!」」
ナイトハルトくん「・・・・・・以上の名士達をクリスタルレイクプール開設祝いの第一回目のイベント、
     『クリスタルナイト』にご招待する!!!」

わあああああああああああああああああああ・・・・・・



ワイルちゃん「結構この水着かわいいと思いません?ちょっと値は張っちゃったけど・・・たまにはいいですよね!」
ヘイトちゃん「いっひひひひひい狒狒ヘェイトの水着は見るまでオ・タ・ノ・シ・ミーーーーーー狒狒!!!」
ストライフちゃん「・・・ふっ・・・この強度・・・計算された設計・・・完璧な水着だ!!!」
デスちゃん「・・・・・ところでお前たちにも招待状が来たのか?」
三人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい???」
シェラハちゃん「招待状を持ってる者じゃなきゃ中に入れないのよ」
三人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・まじで?」
サルーインちゃん「これもちがあああああああああああう!!!(ビリーッ!!!)
      ・・・あ・・・・・あと一着になっちゃった・・・・・・・・・
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・まあこれでいっかあ!!!♪」

ワイルちゃん(・・・・・・・・・これって・・・・・・・どうするよでしょう)
ヘイトちゃん(無理に敬語を使おうと混乱してるわネエイд・・・)
ストライフちゃん(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
ワイルちゃん(ストライフちゃん・・・・・・)
ヘイトちゃん(あーあんなに気合入れてたモンネエイд・・・)
ストライフちゃん(・・・・・・決まってるだろう、虫けらども!!!)
二人(はい???)
ストライフちゃん(忍び込むんだ!!我等サルーインちゃんの僕がお供についていなくてどうする!!(建前))
ワイルちゃん(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
ヘイトちゃん(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
ストライフちゃん(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

三人(トライアングル・フォーメーション!!イクゾー!!!)



一大イベント『クリスタルナイト』・・・そこに集うミルザくんとサルーインちゃん、そして
彼らを待ち受ける運命やいかに・・・・・!?


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